塩素(残留塩素)

なぜ塩素が水道水に含まれているのか?

無菌状態で届けるための物質

塩素(残留塩素)

水道水に金魚を入れると塩素の影響で死んでしまいます。水道水に含まれている物質といえば、みなさんはまず「塩素」のことを思い浮かべるのではないでしょうか?

それでは、なぜ塩素が水道水に含まれているのでしょうか?

それは、水道法によって浄水場での塩素の注入が義務づけされているからです。水道法施行規則(昭和三十二年十二月十四日厚生省令第四十五号)第十七条三号では規定されています。

給水栓とは、いわゆる水道の蛇口のことですが、残留塩素とはこれら水道法によって規定された処理を施した後、なお水道水中に残っている酸化力を有する塩素(有効塩素)のことを言います。残留塩素には、遊離残留塩素(次亜塩素酸や次亜塩素酸イオン)と、結合残留塩素(アンモニアや有機性窒素化合物等と結合した塩素)があり、塩素イオンとは化学的に性質が異なります。

少し難しい言い回しで、わかりにくい文章ですが。。。要するに、水道水の殺菌・消毒のために塩素の注入が義務づけされているということです。

つまり、私たちの家庭に届く水道水は、残留塩素によって消毒されていますので、病原菌などにはある程度対応されています。しかし、基本的に塩素は生物にとっては毒なのです。だから消毒・殺菌に使えるのです。

ご存知のように、買ってきたばかりの金魚を水道水の中に入れると死んでしまいます。ということは、塩素は人体にも少なからず害があるのではないでしょうか?その他、塩素の影響としては次のような問題もあります。

また、残留塩素には塩素臭があり、水道水源の汚濁化に伴う塩素処理によって、水の味が劣化します。加えてカルキ臭、トリハロメタンなどの発ガン性物質を生成することも指摘されています。

塩素が含まれているために水道水の味が変な味になったり、嫌な臭いが付いたりするだけではなく、人にとって有害な物質を生み出す可能性があるのです。

それだけではありません。残留塩素は食物の中の物質と反応します。とりわけビタミンCと良く結び付きます。反応式は次のようになります。

C6H8O6 [ビタミンC(アスコルビン酸)] + NaclO [次亜塩素酸ナトリウム(残留塩素)]

C6H6O6 [酸化ビタミンC(アスコルビン酸)] + H2O [水]+ Nacl [塩化ナトリウム(塩)]

水の中の残留塩素が、食物の中のビタミンCと結びついた結果、若干ですがビタミンCが減るようです。肌荒れなどにも影響がありそうです。

結論としては、浄水場から水道の蛇口を出るまでの水にとって塩素は消毒・殺菌のために必要なものですが、蛇口を出て人が使用する時には不必要なもの、害あるものとなるのです。